無色透明の宇宙

2007年11月08日 04:48

灰色の空 東京の空

生まれてくる人の夢を鮮やかに映す

コンニチハ コンニチハ

低い声と高い声が順番に聴こえてきて

やがて来る未来に懐かしさを重ねた



ピンク色の空 永遠の空

去りゆく人の心を哀しく映す

アリガトウ アリガトウ

サヨウナラ サヨウナラ

低い声と高い声が順番に聴こえてきて

還る場所を知らない感情が溢れた


アイラヴユー アイラヴユー

無色透明の宇宙の果てまで

君を呼ぶ名が強く響き渡った

光彩陸離

2007年05月16日 00:51

春の息吹よ

おまえが私に見つからないように

静かに静かに運んでくれた幸福の種が

こんなにも鮮やかに華を咲かせたぞ

黄金色に輝くあたたかな陽の光が

冷たく重く閉ざされた運命をやさしく解き放ち

モノクロに俯いていたこの心を

七色の楽園へと力強く導いてゆくこの様はどうだ

 
私は今 大空を仰ぎ 太陽を讃えずにはいられない

光の神話の中に生きているという喜びに満ち溢れている

もう始まりも終わりも求めない

今を生きているという歓喜

真実の色に美しく瞬くこの刹那だけが

私のすべてとなったのだ


「 我は光の使者となりて 万物に祝福を与えん
  真実の果実を実らす樹木は己自身
  即ち水と養分を欲し 光を受けて成長するのだ 」

道程

2007年03月01日 20:38

そこにあるのは誰の足跡か

幻の様な感情の軌跡よ

幾億の選択は誰の意思か

偶然を装う必然の摂理よ

心を宿した事象の一切は

暗黒を貫く一筋の歓喜を描き

光の眼となって先端を思考する

おお、真理よ

父よ

無言の留別の中で全てになった父よ

忌まわしき混沌の記録を貫き

万象を満たす情感となり一切を嘉せよ

この悠久の回帰の果て 完全なる調和のため

この永劫の最果て 永遠なる愛情のため

分心

2007年02月27日 23:13

おまえだけが私を知っている

唯一無二の鑑賞者よ

見届けるがよい

最上の特等席で

繰り返される歓喜と絶望を飲み干せ

鮮血の滴るこの運命を最後の一滴まで味わえ

そしてこの哀れな私達の物語の結末に

共に決意を持って臨むのだ


私は私という牢獄を呪い

おまえを求める

おまえに愛されたいと希う

やがてすべてが訪れ

おまえと私が一つになるまで

白昼夢2

2007年01月25日 01:46

雨上がりの青空を映す水溜りが

陽の光に照らされて金色に輝いている

吸い込まれるように水面を覗き込むと

懐かしい少年に出会った


真新しい光の中

かけがえのない瞬間を味わうかのように

ゆっくりと時が流れ

念じただけで空を飛べるような

リアリティ溢れる夢を見れた


永遠を再現したような真夏の真昼の夢だった

白昼夢

2007年01月22日 07:20

波音が子守唄になってくれて

懐かしい夢を届けてくれた

新鮮な青や緑の光の輝きと

揺らぐことのない自然万物との一体感

真っ白な未来へのおぼろげな予感と罪のない衝動が

美しく織り上げる奇跡の時間だった


もう全ては赦されてもいいだろう?

心は何も答えなかった

無題

2007年01月21日 02:54

いつもの土手の散歩道

対岸で起こっている都会の混沌は

目に見えぬ巨大な暗雲となって膨張し

僕の心に迫る

誰もが望んだ幸せは形を変え

想像を超えた未来を創造する

僕はただ空を眺めながら

夕焼けでこんなにあたたかくなる心を

持て余していた

変身

2007年01月15日 00:34

ひとつの小さなやさしさが

僕のこころを絶望から救い出す

変わりたいと思った 何者かに

でも自分の望んだ自分にはなれなかったんだ

あまりにもたくさんの出来事がありすぎて

悲しみを拭い切れないやさしさが干からびる

人は変わらなければならない

変わることなどできない

もし君に逢えたらこう言おう

僕は僕のままだって

2007年01月14日 02:14

何かを忘れるために零れ落ちる

誰の眼にも触れることのない優しさの雫

誰の心にも触れずに消えてゆく美しさは

時間を置き去りにして新たな優しさへと変わってゆく

また君に会いたい

散文詩

2007年01月13日 16:12

脳裏から開放された言葉が中空に舞ってゆく

僕は眼を閉じたまま見えないものを見ようとしていた

時間を遡って生まれてくる音楽が

そこはかとない調べを奏で

言葉の裏側に自由を求めるように

儚い祈りは感情を沸騰させ蒸発させる

何も無いところから何かが生まれる

全てを葬る鎮魂歌を奏でるために

Profile

Author:miyaviya
鎌倉生まれ。O型。