散文4

2007年01月27日 23:29

眼前に偶像化された夢の破片が転がっている
お前はまだそんなものを拾い集めようとしているのか
求めるものがこの世界に無いと嘆き
未来を諦めてしまうのか

絶対的な快楽は深い盲目で心を覆い
ロジックの海に溺れれば自分の内側へと転落する
生活の中に不変の幸福があることを忘れ
満たされることの無い欲望の連鎖に身を委ねる・・・
お前は人間の弱さを嘲笑うばかりに自分の弱さを責め
真の心に辿り着く前に自分を殺してしまうだろう

真に生きることは苦悩そのものだ
個と全体の狭間で果てしない選択に迫られる
無限に湧き上がる欲求と衝動に苛まれながら
人の苦しみや悲しみの全てを汲み取ることは
容易なことではないだろう

太陽の光は地上に平等に降り注ぎ
決して同じ幻想を彩らない
運命は全ての人に同じように暗示を与えている
誰もが得体の知れぬ無数の何かから力を享受しながら
生きているのだ

お前の信じていた永遠は瞬く間に過ぎ去った
絶望が静かに蠢く誰も知らない未来は
過去の集積ではなく現在の要素だと知っている
俗物の放擲と放心の果てに何かが生まれ
可能性は開放の時を待っている

覚え込んだ意味や理由に埋もれ
自然との不協和音に苦悩し
生と死の狭間を彷徨い歩く様な時
かつて自然が与えてくれたかけがえの無い感覚と
懐かしい人々とのあたたかい幸福の瞬間が
走馬灯のように突然溢れ出す

忘れていた全ての記憶が魂を目覚めさせ
私を突き動かすのだ

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    Author:miyaviya
    鎌倉生まれ。O型。